凍て星

昨日人と話していたら、ゆらさんの作品って、結構難しい言葉とか漢字を使ったりしていますよねと。
香箱座りなんて、知らなかったんで、調べましたよと言われました。

そうか、私の使う言葉って難しいのか……
と思ったのですが、私はそんなに難しい言葉を知っているわけではありません。強いていうなら、小説や詩を書く時は辞書が必須だから。辞書がないと書けないと思っているからだと思います。
言葉で状態を表現するのって、すごく大変で、うまく言い表せないこともしばしばです。だから自分のイメージをしていることは、正確に伝わるように表現できないかと考えます。そういう時は辞書はどうしても必要なのです。後何がなくても辞書を引っ張ることがあって、見つけた言葉の美しさに、ため息がつきそうです。では今回ご紹介するのは、そんなため息をつきそうなくらい美しいと感じた言葉です。

「凍て星」
冬の季語で、凍てつくほどに寒い冬の夜空の冴え冴えと光る星のことです。

こんなに風情と情緒がこもった言葉が4文字で表現されるのはびっくりです。
もう見るだけで背筋が伸びるような寒い冬の夜空をおもいだしますね。どの星のことをさすのでしょうか。
北極星、では安易すぎますかね。名もなき星が澄み切った夜空で、輝いているのでしょうか。

星の光は何光年も先にある光が見えるものだとされています。
名もなき星が、凍て星になれたのは大気がそれだけ綺麗だったという偶然です。
その偶然の星を、たまたま一人ぼっちでコーヒーでも飲んでいるあなたが見たのなら。
それはちょっとしためぐり合わせではないでしょうか。

しかめっ面でコーヒーを飲んでいたのに、凍て星を見て、その美しさにすこし口元を緩める、そんな奇跡ではないでしょうか。